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[コメント] 緋牡丹博徒(1968/日)

お竜が「女であること」ことが明確に打ち出されたシリーズ初作にして実は最も完成度が高い作品。
町田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







お竜の罪も全部ひっかぶって健さんが獄舎に送られる、というオトシマエにも好感。

続編に於ける緋牡丹お竜が、半ば永続を期待されたシリーズもののヒロインとして”不死”と”不起訴”を約束されたその代償として、却って物語中に発生する”事件”の中枢とは成り得ず、常に”部外者”としての立場しか許されなかったことを踏まえると、彼女自身が物語の中枢として機能する本作こそ、緋牡丹お竜というキャラクターの真の魅力が発揮された、必見の作品ということが出来るのではないか。

それにしても本作の虎吉親分、不死身の富士松、フグ新、『トラック野郎』の一番星桃次郎、やもめのジョナサンなどを生み出した鈴木則文は並みの漫画家よりはよっぽど気の効いたキャラクターメーカーと云える。

(評価:★4)

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