[コメント] チェブラーシカ(1969/露)
媚びない絞り出されたカワイサ。
小学校のときに、隣の机の女の子と喧嘩して、捨て台詞とグーパンチをもらって帰られたことがあった。ああ、もうこの人とは二度と口をきいてやるものかい。と。頭から蒸気が出るくらい、放課後の教室で一人でぷりぷり怒ったことがあった。
で、小学生なりの絶望と怒りを胸にして帰ろうと仕度をしていたら、その子から貰ったなんだかよくわからないカワイイ動物の絵に目をやるやいなや。蒸気が引っ込んだ。
上手いというのでもなく、なんなんだか分からないくせに、カワイカッタ。そして、もの激しく、その子に怒ったことを後悔。
このときの気持を、大人になって分析するに、「怒ってごめんよ」でも「ぼくが悪かったよ」でもなくて、「こんなことで怒るなんて意味ないよ」とね。よくわからないけど。ある種のカワイサたち。というのは、人をして、そういう気持にさせますよね。
という話は、見たこともないカワイサを発見する度に覚える感情なんですけど。
反戦には、カワイイ絵を掲げて行進したほうがいいのではないだろうか。 まあしかし、基本が何も解決されないとだめね。
ひとときのカワイイさでは、何も解決できませんでした。という小学生が学んだ教訓なのですが。チェブラーシカ、可愛だけで、ずうっと好き。
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