[コメント] ブリジット・ジョーンズの日記(2001/米)
心からお友だちになりたい。
あーゆー裏表のない人が相手なら、自分も影響されもう少し正直になれるような気がする。
絶対に自分はあんなふうにふるまえないから、彼女のような人には好きなように生きてほしい。ありのままで幸せになってほしい。
彼女のことを大好きな、あの3人組の気持ちがよくわかるなぁ。あの手の邪気のないパワーを見せつけられると、それだけでもう、せいいっぱい応援したくなる。
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*追記
女性が映画等に出てくるヒロインを見て好ましく思うとき、そこには「共感」と「憧れ」以外のもう一つの理由があると思う。それは「この人となら友だちになれるかどうか」だ。
つまり、「この人は自分と似ている」でも「この人のようになりたい」でもない、もう一つの気持ち。
「この人となら一緒にいてもいい。いてみたい。」みたいな。
同性同士でつるむことを奨励されにくい(オトナの)男性社会に浸りきっていると、うっかり忘れてしまいがちなこの視点。
忘れてしまった人は、(これは極端な例だけれど)仲良くお弁当を広げるどころか(ナゼか)トイレにまで一緒に行ったりする「なかよしグループ」の存在を思い出してほしい。一度は目にしたことがあると思う。そしてたぶんその大半は「性格が似ている者ばかりが集まっている」わけでも「互いに憧れあっている者ばかりが集まっている」わけでもなかったハズ。
性格や趣味が全然違っていても、つまんないことで小競りあったり文句を言いあったりしていても、それでも一緒に過ごすと楽しい同性の友人。だらだらと時間を共有してもタイクツしない。おしゃべりが無限に続きそう、なぜか居心地がいい、笑ったり泣いたりが素直にできる。そーゆーことに主眼をおいて築き上げる感覚至上主義の関係。
そういった関係性も、世の中には(特に女性社会には)確実に存在する。それはそれで、とてもステキな友情の形。その中には、ちゃんとリスペクトやいたわりだって含まれてる。それぞれの個性を認めているからこそ成立するアナタとワタシ。共感ばかりだなんてキモチワルイ。方向性や趣味だってバラバラで当然。
…というわけで、ルームメートにはなりたくないし理想としてもいないけれど、それでもやっぱりブリジットは大好き。見ていて気持ちいい。
そして同じような気持ちで「ブリジット、好きだなぁ。応援したくなるなぁ。」と思う人もたくさんいるのだろうな、と考える。ブリジット本人よりも、あの3人組に「共感」して。
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