ジョージユングの栄光と挫折、波乱万丈な人生…。確かに娯楽映画としては面白いし、刑務所で娘の幻を見るところなんかはグっときたし、彼を不憫にも思いました。けれども。ふと…。

「ダメなものはダメ」

この言葉が頭を過ってしまったのです。日本ではドラッグは合法ではないし、アメリカにおけるドラッグの位置付けもイマイチ分かっていない私なので、彼の犯した罪の重さがどれくらいなのかは想像するしかないのですが。 日本人であり、「娘」という立場の私から意見を言わせてもらうならば、「麻薬王？ふざけんな！」という事です。麻薬で儲けたお金で贅沢しても、娘としては何も嬉しくない。むしろ恥ずかしい。 実際ユングの娘がこの映画を観た時にどう思うかを考えれば分かると思います。

彼は可愛そうですよ、不憫ですよ。でもね。悪いものは悪いんです。私はそう思いました。ユングの娘の心境を思うと、胸が潰れそうです。

ジョニーのかっこよさに危うく騙されるところでした。危ない、危ない。★３つはジョニーの多彩な演技力に捧げたいと思います。