もちろん、彼の最良の作品に比べればずっと見劣りしてしまうのはね、もう当然そうなんです。

それでも、前作に比べればずいぶん彼らしくなっている。台詞の掛け合いも増えているし、クリス・タッカーとのコンビネーションも良くなってます。チャン・ツィイーという悪役も山椒のようにピリリと効いている。（英語をヒトコトも喋らないというのがすこぶるクール。）

そして、その彼らしい映画が、ハリウッドで作られてそのお膝元で大ヒットしたということ。わたしはハリウッド最高！とはこれっぽっちも思っちゃいないけど、ハリウッド進出はジャッキーにとって大きな目標だった。なかなか乗り越えられない壁だった。それが達成されたということ。それにハリウッドの商品はやはり対象とする市場が圧倒的に広い。これまで以上に広く、多くの人に、ジャッキーは愛されることになるでしょう。これは長年ジャッキーを応援してきた人間にとってとてつもなくうれしいことではありませんか。「見ろ！ジャッキーってすごいだろ！世界一のアクションスターだよ！」って世界に向けて胸張って言えるんですぜ。

ジャッキー、おめでとう。やっぱりあなたは世界一だよ。あなたが現役であるうちにこうして認められて、わたしは本当に、心からうれしい。