野村萬斎は言うまでもなく素晴らしい。否定的な意見も多い伊藤英明＆今井絵理子 も許すとしよう。　どうしても許せないのは、京の都を祟り続けてきた早良親王役の萩原聖人。全然怖くないし、長年祟り続けていた怨霊にはとても見えない。

挙句に、かつての恋人キョンキョンに説得されると「うん、そうだね」とばかりに復讐をあっさりとキャンセル。「もう私は恨むことに疲れた」と言い残しキョンキョンと共にあの世へ旅立つ。　「早良親王の奴め、存外に心の脆い男であったのう」と愚痴る真田広之。せっかく出してやったのに、キョンキョンとのラブラブ関係を見せつけるだけで去りやがって、といったところだろう。その気持ち痛いほどわかるぞ。