[コメント] 恋する遺伝子(2001/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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アシュレイ・ジャッドも、ヒュー・ジャックマンも最近個人的に注目していた俳優さんなのだが、この映画では充分に魅力が発揮されていてよかった。
セリフも洒落ているし、もとの英語では、Cowにひっかけた言葉遊びがいくつか見られて面白い。コミカルなアシュレイ・ジャッドも新鮮で好感がもてた。
The New Cow Theory はそれなりに妥当性があるし(笑)。
ただ、この映画で描きたかったのはそれを否定することなんだろう。
「最高の恋」だと思ったものがある突然崩れ去る。なぜだかわからず、どうすればよいのかもわからない。このままでは自分の世界が全部崩れてしまいそう。「最高の恋」はそうそう得られるもんじゃないと、知りすぎているがために尚更そのショックは大きい。
だから、それを理由づけなきゃいけない。彼女にとってはそれがあの「理論」だったわけで。
終盤、Jane(アシュレイ・ジャッド)はEddie(ヒュー・ジャックマン)にこう言う。
"If this theory is wrong, men don't leave all women, Eddie, they leave me." 「もしこの理論が間違ってたら、男は全ての「女」を捨てるんじゃなくて、エディー、男は「私」を捨てるってことになっちゃう」(拙訳)
端から見れば単なる自分勝手なこういう気持ちも、恋愛(と失恋)の渦中にいればなっとくできるんじゃないかな。
でも、人間とは摩訶不思議なもので、そんな理論では計り知れない「奇跡」がたまに起こる。そして、それは自分にも起こりうるんだ。
ま、賛成するしないは別として、いいお話だった。 ラストにもう少し工夫が欲しかったような気もするけど。
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