[コメント] 続・新悪名(1962/日)
ほのかに香る感傷。描かれた時代より、作られた時代の気分を感じた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラスト、自分たちの行く宛てを失って歩き出す2人の背景は、それまでのオープンセットが描いていた戦後まもない頃の「物語の時代」ではなく、「撮影された当時の風景」そのままを使ったような気がする。まるで2人は時代を飛び越えて、現代(撮影時の)に突然現れたかのようである。男気ひとつで生きてきた男が住みにくくなった時代から去っていくさまを、製作者は最後に、経済成長の時代の中で義理や人情などの日本人らしい心性を見失っていく当時の日本人像にダブらせたかったのだろうか。
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