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[コメント] GO(2001/日)

この映画が残した「命題」
はっぴぃ・まにあ

私のバイト先はレンタルビデオ屋なんだけど、みなさんも知っているようにレンタルビデオ屋は、新規入会の客に身分証明の提示を求める。そこで、入会申込書に書かれた情報と、身分証明書の内容が全て一致していなくては入会できない。

この映画を観た次の日のバイトで、たまたまだけど入会した客に「在日」のひとがいた。実名を出しても彼に支障がないと思うのであえて書かせてもらうが、申込書では「白川」の苗字で、免許証では「白」の苗字だったのだ。

「おかしいな、自分の名前の一文字を書き忘れるひとなんているのかな!?」と思うひまもなく、「本籍」の欄に「朝鮮」と印刷されているのが目に入った。

この映画を観た次の日だからだろうか、その免許証が頭から離れなかった。なぜかとても強烈に感じた。ただこの想いを「差別」と名付けられてしまいたくないが、そう思うのは私のエゴに過ぎないのかどうか分からない。

当然のことながら、その客には、申込書の名前を書き直してもらわず新規入会を受け付けた。それは過去に日本がしてきたアヤマチがナンチャラで・・なんていう青臭い正義感に燃えたからではなく、常識で考えて、そうしただけのことだ。ただ5年前の私(まだ義務教育を受けてる最中)がもし同じ状況に置かれたら、その頃の自分にはどうゆう対応ができたのかを考えてみたが、このような常識を瞬時に頭に思い描けたかは疑問だ。

社会におけるマジョリティ(私もここに属するのだが)は、常にマイノリティについて知る義務があるのだと痛感した。そして無関心ではないことを維持し、想像力を働かせ続けなければならない。

悪意が人を差別するのではない。無知が人を差別するのだ。

(評価:★4)

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