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[コメント] リリイ・シュシュのすべて(2001/日)

あの若い女教師の存在。
まりな

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







はー、そういえばそうだったなぁ・・・。って終わってからしばらく自分の中学2年生の頃を思い出した。 そりゃもちろんあんな無茶苦茶な学校生活ではなかったけれど、 なにかどんよりとした気持ちで中学校に通っていた。 当時大好きなアイドルがいて、彼女がCDを出したり、テレビに出演したりするのが本当に楽しみだった。 中学校の時って、自分の好きなタレントを否定されるとやけに悔しかったり、 それでもめ事に発展してたりもしてたし・・・。 今から思うと本当にバカバカしいけど、この映画を観たらなんだかそんな気持ちもまた分かるような気がした。 過去の自分を整理できた気分。

すっかり14才に感情移入して観ていたので、若い女性教師の発言が本当に悲しく感じられた。 「イジメはクラスみんなの問題です。みんなで意見を出し合いましょう」とか 「どうしてイジメなんてする必要があるのかしら?」とか、 「中2って、中だるみしちゃって、成績が下がって・・」どーのとか、 優しくて良い先生だし、あったりまえの正論言ってるけど、「そーじゃないんだよぉっ!!」ってもうイライライラ。あの年代には正論なんて通用しない。いじめっ子もいじめられっ子も、良いことと悪いことも、好きな女の子も嫌いな女の子もみーーーんな背中合わせで、どっちに転ぶか分からない。 もちろん14才のカオスを引き立たせるためのあの先生の存在だろうけど、まんまとイライラさせられてしまった。やるな、岩井俊二。

蒼井ゆうはかわいい。その後岩井監督が「花とアリス」でまた起用したいって思ったのも分かるなー。

(評価:★4)

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