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[コメント] リリイ・シュシュのすべて(2001/日)

思わずハッとした。
無断欠席

ナゼかとても2時間半とは思えないほど長かった気がしました。 他人の中学生時代を全部体験したかのような・・。

劇中の話の分かれがハッキリしていて、お互いに関連性が薄いというのは、まるで「人の記憶」であるかのように思えたんです。 というのも、見終わってから、なんとなく自分の中学時代を思い出し「いろいろな出来事」が頭から流れ出て来たとき、それがこの映画のストーリーの構成と同じように、時間の順序を問わず、あるいは同じ事が繰り返し出ながら、ああいった鮮烈なイメージとして流れていることに気がついたんです。 不思議な、私なりのリアルでした。

監督の意図するところとは違う気もするのですが、なんとなく、この「記憶の断片」であるかのように描かれているとすると、この映画の特殊なストーリーの展開の仕方も説明がつくのではないかと。そんな気もしたんですね。

ついこの前まで中学生だった私として、これが「14歳のリアル」そのままなのかと言われると、これは必ずしもそうではないなと思いました。 が、 今は限界までに表現された「リアル」だったと感じています。正確でないにせよ、明らかに世代の違う人間が表現してやろうと思って表現できる範囲を超えている。。そんな気がしました。 フツー、おっさんが「これが[14歳のリアル]なんだ」なんてちょっと言えないこととは思いませんか?相当な自信じゃないですか。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)緑雨[*]

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