[コメント] リリイ・シュシュのすべて(2001/日)
リアルと見せかけた虚構。これをリアルと思い込んだ岩井俊二の自己満足。
期待していたのだが、自分の性には合わない映画だった。確かに、岩井俊二作品だけあって、美しい緑の田んぼの景色などの絵づくりは申し分ない。ゆったりした気持ちにさせてくれる。役者では『スワロウテイル』のアゲハ役、伊藤歩が良かった。あんな役柄はそう簡単に演じられるモノじゃないと思った。
しかし、キャッチコピーに「14歳のリアル」という言葉があるが、この映画は14歳の現状をリアルに表現しているとは思えない。現在の14歳がこうか?という質問があったら、自分は間違いなくNoと答える。大げさ且つ美化しまくった表現が目立つ。どうみてもリアルさを表現しようとしている演出がとにかく鼻につく。これで「14歳のリアル」というなら完全に岩井俊二の自己満足に思えてしまう。ともかく、映画の主題を否定して見てしまった自分は当然共感などできるはずもなく、ただ淡々と話を進められそのまま終わってしまい感じるモノも少ないままだった。それに、サイト上で交換されるリリイ・シュシュについての発言が自分には全く理解不能。自分はリリイ・シュシュについて良く知らないが、エーテルがどうたらこうたらという彼らの考えが受け付けられなかった。悪い映画ではないけれど、自分は好きにはなれない映画です。
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