[コメント] リリイ・シュシュのすべて(2001/日)
13歳・14歳の頃の私を思い出してみた。この映画のように成熟していなかったものの、暗闇をさ迷っているような感覚は覚えている。親・先生、大人達は何も分かってくれない。怒りと反感に満ちた日々。今私はそんな分からない大人になってしまったのだろうか…。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画を見た時、心から「恐い」と思った。この世代の気持ちを忘れていた事が。いつの間にか、繊細で傷つきやすい感情を忘れていたのだろう。自由な翼を求めていたあの頃。私は何を思っていたんだろう。
昨日まで親友だと思っていた者の裏切りは私も経験した事がある。「親友」というものの存在を今でも信じていない。友達と距離を置いて接してしまうのは、純粋だった頃の痛みの代償だろうか。
映画を見た後のショックはまだ癒えない。
大人になりたかった頃、大人になってしまった今。それはあまりにも違いすぎる事に気づいたからだ。
美しい田園、広い大地、スクラップ置き場、大きな橋、川…すべてが美しく、そしてとても哀しかった。沖縄のシーン(ちょっと長すぎ)がなければ、間違いなく一番好きな邦画となっただろう。
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