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[コメント] 冷静と情熱のあいだ(2001/日)

シリアスなシーンに「らんま1/2」なんて流すなよぉ。気が散った。
アルシュ

竹野内豊が嫌いという訳ではない。何となく彼の風貌が自分の若いときに似ているからである(しょってる?ちょっと言ってみたかっただけ(笑)と言うよりも松田優作似です。)。駆け出しの頃のTVドラマ「WITH LOVE」・「星の金貨」は夢中になって見たものだ。ところがこの映画、竹野内君もケリー・チャンも演技が他人行儀に見えてならなかった。魂が入って無いというか、とにかく映画に対する意気込みが感じられなかったのである。ケリー・チャンの演技は冷静さを表出したものであるとするならば、私の見方が足りなかったからであろうか?

ケリー・チャンが竹野内豊と会話するくだりは日本語と英語が混ぜこぜである。果たして意味があったであろうか? 好意的に観れば、感情の高ぶりによるものだとも取れるが、単にケリー・チャンの日本語のセリフを減らして、負担を軽くしただけに過ぎない気がする。

竹野内が修復していたチーゴリの絵のケバケバしい事。あれを見てこの映画の底の浅さが知れてしまった。また、竹野内の棒読みも頂けない。あのナレーションにはげんなりである。彼がケリー・チャンに送った手紙だが、あの朗読の長さなら3枚程度と言うことはないだろう。

エンヤはアイリッシュ・トラッドであるケルト音楽のテイストを出そうとしており、南欧の物語に北寄りの欧州の音楽を持ち出すのはどうかと思う。不思議と映像にマッチはしていたけれど、この映画を欧州方面に輸出する事はかなわないだろう。まぁ、クライマックスのシーンで使わなかっただけ良しとしよう。 (エンヤ部分を思い直して以下書き足し 01.12.11) そんな事はないと思い直す。何故なら『スィート・ノベンバー』や『遙かなる大地へ』(最初はアイルランド)だって舞台はアメリカだからだ。

・・・と、こき下ろしてみたがキャンパスのシーンは自分と重ねてみると、家内との出会いを思い浮かべ懐かしさがこみ上げてくる。「10年後に小田原城の天守閣へでも行こうか?」と聞くと、「思い出の(新婚旅行のこと)ニュージーランドに連れて行ってよ。」と言い返された。

(評価:★3)

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