[コメント] トレーニング・デイ(2001/米)
見終わった一番最初の印象はデンゼルにオスカーを与えるほどの演技だったか?という疑問。むしろイーサンの方が刻々と変化する心情を微細に披露してくれていたような気がする。デンゼル演じた悪役はステレオタイプで表面的。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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映画自体の雰囲気は魅せてくれる。どこか退廃的で乾いた裏町の世界観や車中での緊迫感など自然に醸し出されている。デンゼルの背後で蠢くべレンジャーや、ギャング社会の連帯感なども、さりげなくて良い。
しかし、まず前半がダルい。50分間くらいは平板。前記したが本作でオスカー受賞のデンゼルに関しては、人として最低である諸悪や狡猾さを演じるのかと勝手に期待していたが、あまりにも露骨に表面的な悪人ぷりで衝撃。 比較するとイーサンの演技の方が神経が細やかでリアルではあるのだが、しかし元アメフト選手という無茶な設定(文学青年にしか見えない)や、拳銃持って走る姿がお嬢様で、決して適役という訳でもない。
脇を囲むスヌープらミュージシャンたちがギャングを好演。メンデスも全裸で熱演しているが、やっぱりスコット・グレンが、さらりと良い演技で作品を引き締めているあたり、流石。もう少しで★4つに近い★3つ。
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