[コメント] トレーニング・デイ(2001/米)
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うーん・・。見終わった後、まっすぐ家に帰る気になれず、フラフラ車で1時間走りまわって環状2号のラーメン屋へ。
かなりハードな手応え。銃撃と殴り合いそれぞれにインパクトすごい。なにげに映像もイケてるのだが、ストーリーが強引すぎというか・・。悪夢のような1日を一気に展開させたのは良いと思うが、伏線張ったり、キメのセリフ言ったりが無くて、ラストの落とし前の付け方がヒネリもカタルシスも無かった。
ダーティ刑事アロンゾは、元々は熱血漢でホイトの姿に若い頃の自分を投影させていたはず。そんな「良心」をチラつかせながらも、最後は金と自分の命に執着して醜い姿をさらして犬死に。せめてホイトに撃たれて死ぬとか、ホイトの腕に抱かれて死ぬとか、泣かせも欲しかったなー。それじゃ普通すぎるのかな?
デンゼルさんは、ワルぶっても今までの「エリートで徳のある人」のイメージが刷り込まれててなじめない。しゃべりもストリートぽくないし。(スヌープ最高!)イーサン・ホークの方が、坊ちゃんルーキーから修羅場くぐって鬼の形相への変身にキメキメで大拍手。
スヌープとドクター・ドレというラッパー2人もかなりカッコ良かったが、一番食っちゃったのはクリフ・カーティス。「スリー・キングス」「救命士」「ブロウ」といつもおいしくて、今回はマッチョでタトゥーなラティーノ・ギャング。いつもヒゲはパターンだけど、その他の役作りは凄いね。
ストリートの恐ろしさ全開でかなり叩きつけられたが、途中で出てくる「ウルフ・オア・シープ」とか「スマイルス・アンド・クライス」とかの印象的な言葉を体現するようなラストに持っていって欲しかったと思いました。
クールな雰囲気に浸って家に帰ったら、なんと空き巣にやられて部屋がメチャクチャ。カサのあるものは無事だったが、愛用デジカメとアンティークのオメガ2本、へそくり米ドルが消えていた。自分も「トレーニング・デイ」だった。
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