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[コメント] ターン(2001/日)

原作においては、繰り返す日常はこの映画のような世界の孤独下での「ジャンルホラー」などというものでは決してなく、心地よい日常が転じる怠惰の恐怖であったはずだ。
Kavalier

そして、主人公の(わずかな)自立した意思こそが、唯一通じる外の世界との電話、として存在する。その自己の、保持すべき日常へ闖入を試みる悪を体言する人物と主人公は邂逅することで、他者との比較を必要としない目的意識を自己の存在へ規範と自覚する過程を経るのだ。

そして主人公は、変わりえないが変化に富んだ日常へと帰還する。

映画は、最初のボタンから掛け間違えているとしか思えない。全体的なセンスの無さといいサイテー。

(評価:★2)

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