シュレックの屈折した性格ばかりが強調されていて、心の奥底の温かさ（玉ねぎの芯の部分）の描写が弱いので、子供たちにとってはあまり魅力的では無いんじゃないかなと思います。唯一の救いはドンキー。エディ・マーフィはこうでなくっちゃ！テーマは良くともストーリーに輝きが無かったので面白く無かったのですが、わたしはドンキーのお陰で楽しめました。

　しかし感心したのはラスト。もちろんキスで二人が美男美女に変身するだろうさと思ってました。それがおとぎ話の王道かなと思っていましたから。しかしこれが現代版おとぎ話と言うのでしょうね。　「イメージや表面的なもので相手を決め付けるのは正しい事では無い。」　・・特に人種やら宗教やらが複雑な米国の社会では、まず学ばなければならない事なのでしょう。もちろんどの国だってこの考え方は大切なのですが。現にわたしのモットーですホント。だからとても惹かれるテーマです。　ただ、あのラストは子供たちにとっては納得行かないかもしれません。正直言うとわたしもちょっと物足りなさを感じました。しっかり筋は通っているし納得行くのだけれど。