キャナル・プリュスの重役交代で、既に作家性のある個性的な作品作りが危うくなっているフランス映画界。 お金を出してくれるのは本国ではなく他国の資本なのだろう。 でもでも、リュック・ベッソンはともかく、その絶妙な語り口で「ふらんすじん」というビザールで愛すべき異国人の恋愛や生活感といったものを表現しているデプレシャンやパトリス・シェローにそう簡単に出国して欲しくはない。 フレンチなまりの英語もいらない、海に、バカンスに、タバコに、恋愛に、うつつをぬかす生のフランス人が見たい。 みんなそう思っているはず。