[コメント] 修羅雪姫(2001/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ってぐらい良かったよ、釈。続編希望との声が挙がってますが、私も賛同致します。といってももちろん本作が一作で終わらせるに惜しい程の佳作だと言うのでない。この映画自体はどうでもよいのだ。
殺陣が良いなんて一度も思わなかった。そもそも「殺陣」って概念を意識しなかった。短く繋いで一つの動きをよりよく見せるのは否定しない。だがそれは複数の動きを一つの動きとして錯覚させてくれることが条件だ。本作は一つの動きになっていない。繋ぐべきパーツそれぞれを独立してしまっている。漫画だ。そのくせスピードだけ実写のルールと同じ。それでは不自然なだけで全く迫力が出ない。漫画を実写のスピードと同じ条件で読んだら、つまんないでしょ。
ストーリーの出来については言わずもだ。伊藤のパートが単独で一つの物語として成立していれば、その物語の登場人物としての釈がより自由に輝く事が出来たはずだ。残念ながら釈の魅力を感じることを前提としない限り成立しない。結論としては単なるアイドル映画だ。
ではなぜ続編が欲しいか。器が良いのだ。世間を知らない幸せを知らない言葉の少ない童顔の主人公が、ダークでシリアス(か?)な雰囲気の中で時折激しい表情を見せながら殺し合いをする、その主人公に釈を使う。この器を手放す手はないのだ! 特に主人公に釈という点が大事。それ以外はどうでもいい。とにかく釈だ。俺は本作のこの部分だけは猛烈に評価している。
上手い具合に伊藤英明が死んでくれたことだし、釈だけ変えずに絡む周辺人物だけとっかえればいい。世界を知らない釈が毎回違うゲストと触れ合って色んな顔を見せていく。もちろんそのゲストが毎度殺されるのはお約束なわけだが。いやー、素晴らしいアイドル映画が出来るじゃありませんか。よし、これで行こう。決定。
さて、ではこれから場違いですが映画を離れて釈由美子の魅力についてだけを延々と語らせてもらいます。先に謝っときます、ごめんなさい。釈の魅力は素材として一級品であること。釈は~系ではくくれない。気軽にしゃべる時は可愛い顔をする。皮ジャン着ればかっこいい顔をする。男性向けグラビアでは大人っぽい顔をする。
大人っぽい人だから大人っぽいのではない。大人っぽい部分を出すと大人っぽい人になるのだ。その顔は大人っぽいことが売りの存在が標準装備で使ってる顔ではない。一つの「表情」として、自分の中のそういう場所を晒した結果として、大人っぽくなる。
本当に可愛い人はいわゆる可愛い系に収まらない場合が多い。魅力のある人ってのはそういうもんだ。~だから魅力的、ではなく、魅力があるから何やっても魅力的なのだ。それは地力の差というもの。何を隠そうこれは俺がPCを手に入れてからコツコツ釈画像を集めて眺めてきた結論であるからにして、重みが違うのよ。
そしてその結果、~系で食ってる職業タレントにはない武器を持つことが出来る、それがギャップである。可愛いらしい女の子としての一面を持っているからこそ、大人っぽい顔を見せられたときの「ソソラレ具合」が違ってくる。ロリ声を基本に持ってるので、低い声でキメタ時のキマリ具合が違ってくる。日本のどこにあの童顔であれだけ大人びた表情を出せる奴がいるだろうか。
グラビアで見せてくれたその「表情」を、演技という分野においても発揮しうる可能性を示してくれた釈ちゃん。君はこんなもんで終わる人ではない。いつの日か俺が上に述べた事がオタクの戯言でなく、スター女優についての映画的考察として披露できる日が来ることを、信じて俺はもう寝させてくれ。コメント気合入れすぎたっていうか四時間はさすがに限界だ。最後まで付き合ってくれた読者さんに感謝。何も語り切ってないが終わりです。
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