確かにディカプリオの演技はしょぼい。クレア・デーンズの演技も決してうまくはないが、かわいすぎるのでおっけー。

セット、ステージ、カメラ回しなんかは超最高（台本も→後述）。これ以上にお膳立てが美しい映画があったら教えて欲しい。言ってみりゃ、主演の二人を観るんじゃなくってその周辺にあるものを観ることで、この二人が鳥かごの中の鳥に見えてくることが狙いなんじゃなかろうか、というのは善意に過ぎる解釈だろうか。水槽越しに二人が見詰め合うシーンは予告編で何度も見てて、このシーンが見たい！！と思って観たようなもんだから劇場では感動して涙腺緩んだ。それを上回るすごさなのがコスチューム。結婚式のシーンの二人の衣装は御伽噺を現代に持ち込んだらこうなりました、という趣に溢れていて最高。ディカプリオの花柄のネクタイは本気で欲しいと思った。

台本については、そりゃもちろん不自然極まりないですよ。決して格調高くも聞こえないのは二人が若すぎるからでしょう。それを期待する方が無理。

セット、ステージ、カメラで各2点、主演の二人で合計マイナス1点で5点。