マンションに棲み付く幽霊少女に付きまとわれる母子のホラー映画｡

『リング』と同じ原作者の作品だが､こちらの幽霊は母親が欲しくて､主人公の母子を翻弄しており､目的も行動もわかりやすくて好感が持てる｡また､子供を守るために幽霊少女の母親として主人公が自己犠牲になるところもホラー映画ではなかなか珍しい｡

1つ気になるのは､終盤で淑美が幽霊少女の母親になった騒動が結局､現実にはどう処理されたのかと言う点｡最後の母子の10年後の再会シーンからは行方不明で片付けられた感じだが､この辺をもう少しはっきりさせて欲しい｡

全体的に『リング』より展開もキャラの目的もわかりやすく良心的な作り｡