さすがスティーブン・ソダーバーグ！これが彼流の娯楽作。前半11人の仲間を集める際から、彼らしい映像を見せ、テンポも良く進める。後半のカジノ潜入もユーモアもしっかり取り入れつつ、飽きさせない展開だった。オリジナル『オーシャンと１１人の仲間』とは別物のようだが、ユーモアを取り入れたりとオリジナルからなぞった部分もあると思った。でも、オリジナルよりもシナリオや演出などが断然面白い。そこら辺はソダーバーグの手腕だろう。

　豪華俳優陣も適材適所といった感じだ。特に誰が目立つというのはないが、製作者側の意図としては、ブラッド・ピットやジョージ・クルーニーが目立ちすぎてはいけないらしいし、豪華スターの上手な連係プレーと言って良いだろう。11人それぞれ見せ場があるし、そこが面白さだとも思う。個人的には医者として登場したときのピットが面白かったので好きでした。あと、オリジナルでは存在しなかったアンディ・ガルシアの役も、良かったと思う。敵が存在するだけで面白さが増したと思う。ジュリア・ロバーツに関しては、個人的に別に彼女のことは好きでもないので、大きな期待もない分、別に意味ないとか感じなかった。

　それと、音楽もかっこいい。サントラを買ってしまいました。軽快な展開にピッタリな音楽でした。クールに決まってる。音楽もそうだけど、ポスターなどのビジュアルを見ても、内容を見ても、非常にクールな犯罪映画だと思った。