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[コメント] アモーレス・ペロス(2000/メキシコ)

焼け付くようなメキシコの太陽の如き愛を求めてフラフラ劇場に足を運んでみたものの...
マッツァ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そこに描かれている愛はどこか物足りなくどこか薄っぺらくどこかやけっぱちなものだった。コメンテーター各氏の書かれる通り、映像はクールであり三つのストーリーもそれなりに魅力のあるものだったが、その三つを結びつける自動車事故がやはり取って付けたような印象があり浮いていたように思える。そして殺し屋の行き着いた先は「愛情砂漠」(by原田芳雄)だったのか!と気付き果てしなき悲しさに襲われると思いきや、それ以前の二つのストーリーとの関わりが如何せん希薄なもので頭の中が宙ぶらりんな状態に陥ってしまった。もっと三つの話を密接に関わらせても良かったんではないかなーなどと余計なことを考えてしまい、感動には及ばなかった次第。どうも「人への愛」より「犬への愛」の方が印象的だし。確かに力作であることは認める、しかしオレの心の名作にはなりえなかったのだ。期待が大きかったので残念でならない。

蛇足・これを観た友人が「犬畜生並みの愛だ」と言ってたが、なんだか言い得て妙な気がしないでもない。

(評価:★3)

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