[コメント] マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)
正直言うと、自分は前半見ている最中に居眠りをしました。しかも20〜30分と結構な間です。すっぽりと記憶が抜けている空間があります。何故居眠りをしたかと言うと、ワケがわからなすぎて面白くないと感じ、眠気が襲ってきたからだ(シネスクの座席が心地よい過ぎるという贅沢な状況も加算したかも)。このまま眠い映画で終わるのか?と思わされたが、それは一転した。途中目覚めてからはラストまであっという間に過ぎ去った。リンチ・ワールドに完全に魅了されていた。ワケがわからないから面白くないと感じだ前半だが、それは明らかに間違いだった。この映画はワケがわからないが、とにかく面白いのだ。しかも、内容について考えれば考えるだけ面白みが増す。見終わった後での評価が急上昇だ。周りの見た人たちと話をすると、本当に話が尽きない。内容について様々な解釈で考え、頭を悩ます。本当に深い。オフィシャルサイトにもすかさずアクセスし、秘密のパスワードを入力して理解を深めようとした。やたらと内容の詰まったプログラムを見てあれこれと考える。でも、はっきりとした明確な回答は得るに及ばない。おそらく不可能だろう。そしてまた見たいという意欲に掻き立てられる。
内容については書いたらキリがない(それに頭の中でごちゃ混ぜなものを文章にまとめるのも至難の業)ので、自分の頭の中で混乱状態のままの状態を保つことにする。ただ、一つ言いたい事がある。デビッド・リンチ、あなたは本当にスゴイ!見た人全員を混乱の世界に巻き込み、それでも映画を面白いと感じさせる。脚本も自分で書いてるから、彼の頭の中にはきっと見えているものがあるのだろう。こんな映画を仕上げてしまう彼を見ると、個人的にはカンヌに続いてアカデミー賞でも監督賞を受賞してほしい気持ちでいっぱいだ。
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