幸せが待っていたんじゃなかったの？！そりゃ、あの時代から考えればおかしな話になるのは分かってる。でも、あまりにも切なすぎるじゃないのぉぉぉ！！

もうエンディングだな、洗濯物取りに行こうと席を立ちかけた時にそれは起こった。嘘でしょ。立ち上がった私は、思わず両手で顔を抑えた。

それまで、クレシンならではの「雑」な絵に閉口していた。廉姫の首だけが薄いベージュに塗られているところがあり、美しいどころか白塗りお化けのように見えるのにも、又兵衛の顔がころころ変わるのも好きになれなかった。

そして、又兵衛の声がどう聞いても40代のオヤジで、廉姫と幼なじみだという設定にも疑問が…。

けれど、そんな事はどうでもよくなった。あまりにも切なすぎて、どうしようもなくなってしまった。体を張って大事なものを守ろうとする、その気持ちだけで充分だ。

けれど、個人的には音楽で泣かされた『クレヨンしんちゃん／嵐を呼ぶモーレツ！オトナ帝国の逆襲』の方が好きで、どうしても☆４どまりになってしまった。