スペイシーの不思議な感覚で物語を埋め尽くす中、 医者はその正体を突き止めようとして、メキシコで 妻子を失った男に行き着く。

しかし残念ながらこの辺で、興が冷めてしまった。

何故かと言うとＳＦってのは「どこから来てどこへ行くのか」、 ってのが基本で物語が紡がれるのだと私は思ってますが、

その正体を垣間見せてしまっては （つまり、意識を失った主人公に宇宙人が執り付いたって言う事実）

やっぱ、何か違うよなぁ、とか思う。

それにラスト、植物状態のスペイシーが出てくる事で何だか違うよなぁ、 と更に思ってしまう。

プロートが宇宙に消えてしまって余韻を残すと言うよりも、 車椅子で植物状態になった彼を見て、 何だかイタタマレナイ、と言う感じが先に立ってしまった。

途中までは面白く見ていたので残念な作品。