以下は私事です。

大学１年生のとき、授業に遅刻して行ったら間違ったクラスだったことがある。 そこではドイツ哲学の授業をやっていて、慌てて出ていく私の背後から教師のあざ笑うような声とそれに追随する男子学生たちの笑い声が聞こえた。「哲学やるようには見えんな」。

確かに私は当時は化粧もバッチリ、チャラチャラした服装をしていて、地味なカタブツの多い○○大学では浮いていたかも知れない。だけどだからといってあざ笑うことないでしょ。あななたちこそ外見で人を判断し、自分は人より頭がいいと思いこむことで心の安定を得ている偏狭な差別主義者じゃないの。セクハラするのはあんたたちみたいな人でしょ（これも偏見？）。それに、そもそも私はフランス哲学のクラスとドイツ哲学のクラスを間違えたんだけど・・・

あれから数年。この映画を見て当時のことを思いだし、見終わったときにはすごく痛快でスッとした気分になっていた。

というわけで、この映画は外見で判断されて悔しい思いをしたことのある女性にはお勧めの１本です。あの教師にも見せてやりたい。まあ、「哲学者」はこんな映画見ないだろうけど。