彼は壁を登れる！と判って、唐突に正義の使者へと変身する。正義感ではない。目立ちたいからだ。しかも、「イイヤツ」とか「カッチョエエ！」とか「スゴイ」とか言われたいが為に。小さいよ…人間が。それこそダメ白人の象徴みたいでハマリ過ぎですがな。ま、クモになってみた所で、何を出来るって訳でもない（と、思うのはオレだけ？）が、宙をヒョウヒョウと飛ぶのは楽しそうだ。アレなら糸を利用して空を滑空するのも夢ではないな。根本的に楽しい話なのか？と言えば、そうでもないとは思うんだが、ま、そこは好き好きで。ＭＪに対しても好き好きで。なんか………成長した？華麗なチアリーダー時代からパンパンになってましたが…。

さて、唐突だがシネスケの世界をこの映画にあてはめてみた（シャレっすよ、と、言わないとマズイかな？）。長いし、無意味だから、ここで閉じてもいいよ。許す（偉いぞ、オレ）。

主人公のＨＮ「ピーター」はちょっと間の悪い１凡庸コメンテータ。ハヤリの映画を見てもグズグズしているうちに、ブームは去って、しかもやっとで書いたコメントも、ホンキで書いているくせにありきたりな文章で、誰からも投票されない。そんな彼にも憧れの彼女がいる。ＩＤナンバーが（たまたま）１番違いで自己紹介欄には「最近太り気味でさ〜」とぼやいているＨＮ「メリー」だ。『チアーズ』のコメントで一躍・有名コメンテータの仲間入りしている彼女は天心爛漫でなかなかの人気者。中でも、かなりの投票上位のしかも何にでも手厳しく映画を切り捨てるのが上手いコメンテータと非常に仲良しだ。取り巻きも多く、うかつに反抗も仲間入りもできない雰囲気がある。

「このままでは、彼女はオレの存在にすら気がつかない！こんなに投票してやっているのに！（←これは危険）」

そんなある日、彼は他サイトで、ちょっと物言いのキツイ極論を張る名無しくんを、薬でハイになった状態だった事も手伝って、痛烈に批判してみた（その時のＨＮは「くもおとこ」）。すると、その掲示板で「おまいはスゴイ。神！」と煽てられて、自分自身が気付かなかった「皮肉屋」の天性の能力に目からウロコが！もとい、手首から糸が！ん？順番が逆か？糸から手首が！←ツッコンデね。

「そうか！もう１個ＨＮを持って、おれ（ピーター）の株を上げてやればいいんだ！！！！（←大間違い）」

（単純に「ピーター」の名で皮肉屋を気取ればよかったのに）彼は、そうして、舘村先生にこっそり、もう一つのＨＮ「すぱいだまん」で登録申請。（現状では半年掛かってしまうがそこは無視しよう。）晴れて、ＨＮ「すぱいだまん」が誕生するが、コメントなんかほんの少し、しかも、受ける為にウソツキマクリ。完全に虚偽のコメント状態。バシバシ投票して、バンバンいろんな個人ＨＰに顔を出して、ちょっとでも気にくわないのがいたら叩きまくり。あまりの歯切れの良さに、愛しのヒロイン・メリーも気になっている様子。ピーターを虐めていたコメンテータもボコボコに凹まして、さりげなく「でも、ピーターってヤツは結構すきだな」と自己擁護発言。メリーにもようやくピーターの存在を認知させるに至った。が、ピーターの思惑は思わぬ展開へ。彼女はピーターの唯一のネット友ＨＮ「ハリー」と何時の間にかメールのやりとりをするまでに関係が進展。落ち込むピーターであったが、某スレでメリーが誹謗中傷を受けたのを知って、すぱいだまんとして彼女を徹底擁護。見事、敵を駆逐すると、彼女は「すぱいだまんさんきゅ〜〜〜〜」とラブメールをくれるのだった。「もう一生すぱいだまんとして彼女を守るでもいいや」そんな気持ちにちょっとなったピーターであったが、ここで更に急展開を迎える。宿敵・ＨＮ「ぐりーんごぶりん」の登場だ。

「グワッハッハッハッハ！すぱいだまんさんって、ＩＤを二つ持ってるでしょ？自作自演くん？アーハッハッハ！」

「なぜバレた？」と心臓が飛び出そうなほど、驚いたピーター・すぱいだまんはそのポイントには反論もせずに、ぐりーんごぶりん氏のコメントを批判展開。あまりの過激な闘いに回りのメンバーは「ここは大人の社交場ですよ」「映画を語れ。コメンテーターを語るな」「最近、荒れ気味で見ていて不快」と諭すも、聞き入れない二人。ぐりーんごぶりん氏は自らを悪者キャラと認知してダークに論戦を張ってがんばっていたが、ついに力尽き、シネスケ引退を表明。すぱいだまんを信じて止まないヒロイン・メリーは彼を「根はいい人なのよ！！！！！！！１」と全面擁護してくれたが、ぐりーんごぶりん氏とも親交のあったハリーは「すぱいだまんは許せない」と粘着気質を見せる。なんと、続く！！

って、おい！続くのか？