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[コメント] KT(2002/日=韓国)

鑑賞後、「で、史実はどうなのよ?と言いたくなる映画だ」と突っ込みを入れたら兄に「そんなモノは不要だ」と突っ込み返された。布袋さんの音楽…好評なんだ!と愕然。
ピロちゃんきゅ〜

金大中を語る(であろう、なんたってタイトルだもの)映画で、まさか、その焦点に日本の極右の苦悩を持ってくるとは、まるで思いもしなかった。「そんな右の苦悩なんて、誰もわかんねーよ、ふつー。」とか思ったんで、その事に触れようか、と一瞬思ったが、なんとなく身近の人がそれを書きそうな気がしたので違うポイントを(大正解)。

と、思ってから早1ヶ月(←と、この1ヶ月すら下書きで何回書き直した事か)。上手くまとまんねーや。以下、その上手くまとまってない何を言いたいのかや?というコメント。前もってスマヌと言っとこう。

「奄美大島の縄張り争いをバカでっかくしただけ」と失礼な事(どっち側も「失礼な!」と怒りそうだ)を思う韓国の民主化運動。みんな真剣だってのは、どこも一緒だが、この国の真剣度は格別だ。願い下げしてもらいたいぐらい格別だ。朴正煕だけが悪者扱いされてるけど、あの人だって、金大中と同じぐらい国を愛し、どうしたらいいか!を模索していた(と思いたい)。まあ、今も昔もどこの国も軍事政権ってのは人気がない。自分の利権で政治を仕切るのは、軍も民も同じなんだけどな。邪魔者を殺す殺さないの違いだけの話で(それが大問題だと言う)。だいいち、あの選挙だって金大中側がナニもやってないハズがないじゃないか。もちろん、断言できるハズもないんだけどさ(公開時、現役大統領だし)。日本での制作であるんなら、どっちもどっちって所を遠慮なく見せても良かったように思うんだけど。…って、そりゃ、流石にマズイか。うるさそうだよな、少なくとも。韓国の(かつての)英雄であった金大中の映画を「何も語る資格がない」日本人に好き勝手に撮らせるって事の方がものすごく勇気がいる事だと思うんだが、隣国・日本から冷静に「金大中事件」を振り返ってもらいましょうなんて、主権蹂躙されて黙るしか出来なかった国に追い討ちをかけるような怒涛の攻撃だな。冷静になんて言えるか〜い!怒!とならないのが日本人たる所であったりする(哀)。しかし、近くて遠い存在(素直に言わせて貰うよ。すまんね)のお隣の国のゴタゴタに、遠くても常に真剣・深刻なアメリカの判断を仰がないと何も判断しない日本。嫌になるな。あまりにマトをつき過ぎてて。しかし、なんで日本人の多くは日本を語る時、「ダメな国だよなー」って言うんだろうな。確かに立派な国じゃないけどさ。それに、自分で言うのは許すくせに他国から言われるとムッとする(のが一般的だろう)けどさ。あんまり他国の文化には無い文化だね。決して威張れない文化だけどな(←こーゆー意識を指します)。日韓のプライドにかかる問題、政治というか金大中を扱い、なおかつ、日本でも韓国でも受けなくてはいけない。難しそうな題目であるが、その点はすごく上手に撮った映画だと思う。日本人(監督)が日本人を「モノを言う資格が無い」と言うなんて、どっちの国民も満足さ。「おまえらに邪魔する権利などなーーーーい!!!」それは言えてるかも(苦笑)←(苦笑)。他人の国であんま勝手すんなよ。←確かに「おまえらがだろ!」と突っ込まれる意見だ。

長らく書いた結論。ナンもKTに対して語らず。おお!奇しくも映画と一緒だ。KTに対してナンも語らず。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)死ぬまでシネマ[*] けにろん[*]

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