[コメント] KT(2002/日=韓国)
方法は間違っていたとしても、無様に敗れたとしても、彼らは皆それぞれに闘ったのだ。(02.04.23@ヘラルド)
ホテルのロビーで足を引きずって歩く金大中の背中を見ているときに「ああ、この人たちはみんな闘っている」と気付いてギュワッと胸が熱くなった。
自衛官もKCIAも政治家も在日の青年も新聞記者も国を追われた女も、彼らはみな、それぞれの持ち場で闘っている。
闘い方やそのベクトルがまちがっていたとしても、
その結果が敗残や死であったとしても、
国家や組織に絡めとられ、歴史のうねりに流される一個の駒に過ぎなくても、その闘いは切実だった。
その姿に、わたしは強く強く胸を打たれた。そして生きることは即ち闘いなのだということに気付いた。(闘いとは互いに傷つけ合うことばかりを言うのではない。)
この映画が同時代の日本の映画であるということが、わたしは嬉しい。
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