原作読んでしまうと原作の描写の深さと捻りの見事さに唸ってしまうので映画は別物と考えた方が良いです。俺がブーイングなのは意味不明な邦題。『ビヨンド・ザ・サイレンス』とかサイモン＆ガーファンクル連想してサイコ・サスペンスのイメージ半減しませんか？。まぁそれを抜きにしても上映時間内では個々の関係を深く掘下げるまでには至っていない印象。良くも悪くも個々のキャラクターの区別は鮮やかだけど深さが無い。でもクラシカルなアイシャムの音楽やブルー貴重の滲むトーンの映像が世界観創りだしてどこか悲しげな印象の味付けを作品全体にしてくれています。だから単純なサイコサスペンスで終わってしまっていない。悲しみの似合うヒロイン像を体現したマーフィーに乾杯！。今後はメジャー映画で似合わない役やったりせずにクロエ・セヴィ二ーのような方向性でいって欲しい。ダグラスも原作のキャラにぴったりで好演。