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[コメント] サウンド・オブ・サイレンス(2001/米)

前半の盛り上げ方だけに大サービスで2点。原作未読だが矛盾だらけ
これで最後

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この手のサスペンスで、ストーリーや設定が破綻しているものほどつまらないものはない。そもそも、この犯人連中は、なぜ手の込んだ誘拐事件を犯してまで、精神科医を無理やり働かせなければならなかったのか。監視カメラを設置するような資金があるなら、そこそこに名前の通った医者を金で買収し、女の子の記憶を呼び戻せばよかったはず。そのほうが簡単だし、犯行が露見する危険も回避できる。また、女の子が「演技」で精神病者になっていたのは「身を守るため」らしいが、彼女が人形の中の宝石の存在を知らない以上、父の墓がどこであるかを隠す必要などないはず。また、人形を父の墓に入れたことを、犯人たちはどうやって知ったのだろうか。百歩譲って、その事実をどこかから(?)聞き出したのなら、父の墓の場所など、彼女に聞かずとも、墓地の管理事務所や棺桶を開けるのを手伝った人から聞き出すこともできたはず。派手な舞台装置をつくるのは結構だが、必然性がないと観ていて醒める。最後のダラダラとした格闘シーンも無意味だし、女性刑事の存在も取ってつけたようなもので、完全に浮いている。

(評価:★2)

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