[コメント] ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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今回のこの「秘密の部屋」、公開時期、そして鑑賞時期は私個人にとっては最もベストな時期だったようです。
前作の「賢者の石」の公開の時に、直前に原作本を読み返したため「ここが違う!」「これはおかしい!」「なんでこれが入ってないの!」 「なんでこうなるの!」…な部分が数多く頭に浮かび「原作を読んだ者にとってはちょっと…」なんてまあエラらそうにコメントをしちゃったりしてましたが、 今回は原作の記憶もやや薄れ気味、細かい描写なんてほとんど忘れた頃に観た「秘密の部屋」は割と素直にコロンバスが描くハリー・ポッターの世界に入っていく事が出来ましたもの。
とは言ってもやはり前作同様「おいしいとこどりのダイジェスト版」編集は、これから、という時にいきなり場面が変わったり話が飛んでしまったりと何度も「ガクッ」とさせられる箇所はありましたけれども。
でも色々言いたくなる部分や、あ〜ちょっと違うよ、なんて思った部分が色々あったとしても、ラストシーンのホグワーツをとても温かそうに包みこんだオレンジ色の灯りを見たら、すべてを忘れて自分もハリーやホグワーツの仲間とともにその温かい場所で、心の中がぽわっと温かくなるような体験をした気分になってしまいました。
この作品についての細かいことを後から言うような事はもうしなくてもいいや、こうしてまたこの灯りが見られたのだから… と。 甘いかなぁ。 甘いですかね。
永遠に歳を取らない、もしくは物語の年月の設定もあいまいな人物が主人公の物語ではなく、原作もだけど映画も1年1年きちんと歳を重ねるこのハリーやその仲間たちの成長をそのまま追っていけるということはなんて幸せだろう、と思ってますよ。
今回も「賢者の石」の時と同様に、原作をそれぞれ半分までしか読んでいないという私の妹と共に観に行きましたが、私が予想していたとおり彼女はラストのあの灯りを見ながら泣いておりました。「ハリー・ポッター見て泣いてるヤツなんて 見たことない!。アタシどっかおかしいんかな」と自分でツッコミながら泣いておりました。
…やっぱりホグワーツのあの灯りには特別な何かがあるんだって。
今回、原作の内容の記憶を程よく曖昧にしたところがかえって良かったのかもしれない。案外私の妹のような「ハリー・ポッターの観方」も間違っていないのかもしれない。 素直に魔法にかかってきました。 自分、満足です。
ただひとつ監督にもの申すのならば、 ハーマイオニーのあの猫の姿はナシだろ。 猫耳、しっぽ、肉球手袋だけで充分。 やっぱり大人も楽しめる格好をさせなきゃ。 そのくらい遊んでもいいじゃん〜。 全世界のハーマイオニーファンをがっかりさせた罪は大きい。
そしてリチャード・ハリスにもう会えないと思うとキュッと心の臓が痛いです。
ド ラ コ は 悪 と い う よ り は ま だ ま だ 粋 が っ て る 小 生 意 気 な 子 供 な の で も う か わ い く て 個 人 的 に た ま り ま せ ん で す 。 ド ラ き ゅ 〜
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