[コメント] マトリックス リローデッド(2003/米)
ブラックサバスのコンサート。今まで聴いた事もない大音量だったけど、それがずーっと続くものだから頭がぼーっとして途中で眠くなってきた。(当時のサバスは)好きだったからこそ3日連続で会場に通ったのに、やっぱり3日間とも途中で眠くなったのは何故?それとまったく似たような体験をこの映画で。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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正直な話、この作品は3回に分けて見た。どうしても途中で眠くなってしまって中断。3回目はゴールしたような気になった。いや、本編ではなく自分の気持ちが。
ネオは既に自分は救世主であるということを信じている。だから前作にあったような葛藤や戸惑いはほとんどなく、行動も思考も確信の下に行われている。確かに無駄がないし、映像は前作以上に派手でしっかり見せる。しかし、自らを信じる者たちの能面アクションがここまでつまらないとは思わなかった。
前作では彼らの葛藤によって緩急が生まれ、刺激的な映像もあってなかなかの秀作になっていた。今回は彼らが自らを信じている分、すべてがピークとなり結局それが「普通」として慣らされてしまったわけだ。大音量の中に身を置くと、しばらく後、それらは画一的なものとなり音の高低さえもわからなくなっていくのと同じなのだ。
設計者と会うネオのシーン、バックに映る数多あるモニター。その中の中指をつきたて罵倒する人間臭いシーンに出会うとほっとした。実際、彼らの世界観などという能書きなど必要ないのだ。前作で放り投げた「この世は夢、まぼろし」、それだけで十分刺激的だったのだから。
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