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[コメント] マトリックス リローデッド(2003/米)

レボリューションズ』公開直前。まんまと策略にハマりDVD購入して再鑑賞。お陰で、自分がこのシリーズのどんなところに魅力を感じているのかがわかってきた。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







結局、このマトリックス世界の”空間のねじれ具合”が好きなんです。前作では、黒電話がマトリックスと現実世界の結節点になっているっていう設定が魅力的だった。本作でも、無機質に並んだドアを開けると、そこが薄汚れたアパートに囲まれた広場だったり、豪邸の吹抜け階段だったり、中国?の山地を見渡すバルコニーだったり、かと思えば普通の地下駐車場だったり、と極めてご都合主義的に現れる空間移動が何だか心地良いんです。『レボリューションズ』ではどうなるんだろう?今度はマトリックスの中よりも、ザイオンとかを舞台にした場面が多くなっちゃうんだろうか。ぜひとも、このクラクラするような、ねじれたマトリックス世界をもっと描いてほしい。

以下、再鑑賞で改めて気づいたこと・感じたこと。

・ザイオンの造形は嫌いじゃない。某SWの影響は隠し切れないが、生き延びた一部の人間が隠れ住んでいる、という雰囲気は出ている。

・ドンドコ踊りと切り返しで描かれる、ネオとトリニティーのセックスシーンはやけに生々しい。家族づれで観に行ったら気まずいだろう。そういう配慮は無いのだろうか。

・哲学談義はハッタリであると改めて確信。特に「ソース」「メインフレーム」といったコンピュータ用語の明らかに意図的なミスリードは、ハッタリぶりを増長していていただけない。

・パーセフォニー(モニカ・ベルッチ)の使い方はいいと思う。キーメイカーの居場所を教える見返りにキスを要求してトリニティーに嫉妬をもよおさせるくだりはなかなか官能的で、あそこだけ別人が脚本書いたみたいな気がするほど。

・アクションのもっさり感は、繰り返し観るほどに気になってくる。思うに前作ではそのもっさり感が逆に新鮮味を生み出していたのかもしれない。

・ストーリーの面から端的に言ってしまうと、この2作目は「預言を信じてきたのは間違いだった」ということを説明するための120分。『レボリューションズ』にはどのような展開が待っているのか。期待半分不安半分で楽しみにしてます。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ババロアミルク[*]

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