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[コメント] サイン(2002/米)

あくまで確率の問題として事態を冷静に考えてみたらどうなるのか。
torinoshield

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







宇宙において生命を発見する確立はドレークの方程式からも解る様に殆んど奇跡(その奇跡の一つが地球)。その奇跡同士が巡り会ったのだ。その確率たるやホアキン・フェニックスが映画でのバットスイングが認められて野球に転向したけどメジャーに上がれず日本にやってきて巨人入り、オロナミンCのCMに出る率と大差ないだろう。(第一オロナミンCに出られるクラスの実力というのも微妙だ)

平気で酸素を吸っているっていうのも偶然だけど地球の重力に丁度釣り合った体形も偶然、知的生命だってテントウムシから恐竜クラスまで、果ては液体、気体生物、精神のみ、という可能性だって有りなのだ。あまりに偶然すぎではなかろうか?互角な勝負になるように相手の星の重力や生物進化の過程までが神のサインだったのか。

これらの奇跡クラスの上記の事例を信じるよりも俺が想像する実際のところのオチ↓

この普通の一家を「ビックリ」で騙す企画を事件の半年前あるプロダクションが思いついた。1ヶ月に及ぶ嫌がらせ、ラジオやTVまで使い(もちろんシャマランや街の人も協力者)最後は偽の宇宙人(微妙に人間のカブリモノっぽいっしょ?大きさもね)が登場、最高潮に達したところでビックリの看板が出て安堵。奥さんの死後バラバラだった家族に一体感が生まれた瞬間だった→視聴者感動、という企画だ(つまりオーソン・ウェルズ風企画に家族愛を乗っけたモノ)。ところが宇宙人が看板を出そうと思った直前に息子が喘息でパニック、慌てて指に仕組んでいたビックリ・スプレーで介抱しようとするも彼はバットで惨殺される!

事実関係が解ったのはあのあと大慌てでスタッフが出てきて謝罪。しかし宇宙人役のプロダクションの新人君は帰らぬ人になってしまった・・・。数ヵ月後、その運命の罪深さに慄いたメル・ギブソンは再び聖職に就いた。エンド。

っていう確率の方がドレークの方程式やホアキン・フェニックスのオロナミンCよりずっと高くない?

(評価:★4)

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