[コメント] ギャング・オブ・ニューヨーク(2002/米=独=伊=英=オランダ)
人種・宗教間の対立、移民を食い物にする徴兵制度。19世紀のニューヨークが抱えていたさまざまな問題が提示されたままで終わり、ラストに向かって収斂されていくという展開にならなかったのには不満が残った。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
積年の大怨を晴らすはずの決闘の、その日にたまたま暴動が起きて、鎮圧しようとした軍隊の砲弾がたまたま広場に落ちる。
その必然性は?
映画的効果を上げるつもりなのだったら、見事に外れてる気が。ライバル2人の決着も、なんとなくナイフが刺さっちゃって、なんとなく死んじゃった感じだし。ここまで散々盛り上げてきたのは何だったんだろう。
ただ、衣装や美術は前評判通り素晴らしかったし、人種問題や徴兵制度などがわかりやすく描かれていて、アメリカの歴史を知らない日本人(というか現代のニューヨーカーもほとんど知らないだろうから条件としては同じだけど)でも感情移入しやすい作りになっていたのは良かったと思う。
U2の主題歌(「アメリカは僕等の手でー♪」)は気負いすぎててちょっと恥ずかしかったです。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。