[コメント] レッド・ドラゴン(2002/米)
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注目したいのはメガヒットした同作者の『羊たちの沈黙』、『ハン二バル』をジョナサン・デミ、リドリー・スコットと名匠たちが撮り上げているのに対しラトナー監督が少しも気負うところが無いどころか、まだキャリアは浅いのに堂々と渡りあったいる部分。全編溢れる緊張感とスピード感のバランスは見事です。個人的にエドワート・ノートンは演技が鼻につき苦手だったのだが、思うに悪役や悪ぶる役を嬉々と演じてる部分に違和感が生じてたらしく今回は善人の役なので本来のイメージと合致し観ていてスムーズに観られる。ファインズはサイコパス役を緻密に熱演。本来,悪役であるはずなのに哀しみさえ滲ませるのは流石。盲目のヒロインを演じたワトソンは、普段エキセントリックさが売りなので時にやりすぎ感漂うのだが、今回はホプキンス、ファインズと周囲が濃厚な演技を披露しているので彼女の持ち前のオーバーなくらいの演技で釣り合った。 レクター博士以外に看守のバーニーとチルトン博士も「羊たち〜」からの続投キャスティングでファンには嬉しい!。この物語のキーとなるウィリアム・ブレークは英国のロマン主義の詩人であり画家。彼も没後、まさか自分がサイコスペンスでモチーフにされてるとは夢にも思っていなかったではず。作品中の突っ込み所は、指紋採取が遅すぎるところか?。ストーリー自体はサスペンスフルで面白く最後の最後まで魅せます。ラストの嬉しい演出を観ると思わずほくそ笑み、ビデオ屋に走りたくなるのでは?。シリーズ3本まとめてレンタルして観ましょう!。
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