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[コメント] HERO(2002/中国=香港)

始皇帝を暗殺する資格をめぐって、暗殺者たちがトーナメント殺し合いを始める(で、始皇帝を目の前にして全員死亡)という『殺しの烙印』みたいなストーリーだと勝手に思いこんでました。暗殺者も皇帝もこんなに物分りが良くていいのだろうか?
ジョー・チップ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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アクションは見せ場なのに、そのアクション自体は状況を変えない、変える力がないらしい。結局みな、言葉で説得されちゃう。                                                     この映画の結末はもっともだし理解できるが、それを長空に言葉で「皇帝を殺したらよけい天下が乱れるから殺したらダメだ」って説明させては芸がないのではないか。無名は長空に「天下」の字を見せられて心が動いたんだが、そんなものかな?しかも肝心の字そのものは見せないでこれも無名の説明だけだし、これで説得できるのならば、『ゼイリブ』で眼鏡をかけるかけないで延々と戦っていた人たちの立場は・・・                                                                     始皇帝も彼が暗殺者だと感づくが、「この距離じゃわしは助からんな〜」みたいなこと言って泰然と構えていていいのか(何か策でもあるのかと思ってたら結局なにもなかったらしい)。正直言って、命のやり取りをしている緊張感が画面からは感じられない。                                                始皇帝暗殺を志した無名が、立ちはだかる盟友やライバルとの戦い(アクション)を通して、やはり暗殺は間違っているという考えに至るというのならば感動もするし映画として成り立つと思うのだが、そんなに難しいかな?この映画は美しい映像が売りの割りには根本的なところで映像の力を信用していない(できない?)ように見えた。                                                                      十歩必殺拳に至ってはあれだけ話を引っ張っておいてどうでもいいようなショボイ技だったし・・・

(評価:★3)

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