「親に過保護に過保護に「可愛いねー」「綺麗だねー」と言われ続けてヌクヌクと育ってきたお嬢チャンを主役に置きたい」って主旨でのSAYAKAの起用と見た。

そこだけは当たっている。

が、最後まで彼女はお嬢チャンのままだった。本当は初の映画撮影ってことで、彼女自身の成長とともに役どころの成長も同時進行する一石二鳥を狙った演出だったはずだ。でも、それができなかった。顔もでかいままだし＞違

前半はSAYAKAでいいとして、必死の旅を経過してるうちに何時の間にか松田聖子にスイッチしてるってのは出来ないのだろうか。ほーら、「絶対、生き残ってやる！」に説得力が。

どうみてもオヤジ似だよな（哀）。

だいいちさ、飯田監督の映画なんて１本、しかもショートムービー（『Jam Films』の「コールドスリープ」）しか知らない。知らないけど、その１本（１５分）みただけで、「この人に「ドラゴンヘッド」はムリ」ってのが容易に予想できた。まあ、『首都消失』ぐらいになるかな？とか思ってたんで、「まあ、いっかー」て感じ。たらたら長い。いや、大変な旅にしたいのは判るけど、長くすりゃ大変かってゆうとそーでもない。要は「本気で死ぬ目にあう」のが大事。実際に岩の雨から逃げ延びるとか、本気で殺しに来てるイッテル連中からの脱出とか。本気でSAYAKAちゃんがマズイ展開に引き裂かれるとか。こうゆう映画の監督は死ぬほどサディスティックに攻めないと（母親が黙ってないか・・）。

個人的な総まとめを言うと、「この話は映画に向かない」と思う。むしろ、アニメで仰々しくやるほうがまだいい。CG技術が進んだから実写で作るってのは安易だ。見ろよ、あのＣＧ。怖くないべ？観客にも死ぬ覚悟を与えないと。あるいは、死ぬほど可憐さを出すか、どっちか。

SAYAKAちゃんじゃなぁ、どっちもなぁ。