[コメント] アダプテーション(2002/米)
悩み深きチャーリー・カウフマンには、しかし「絶対にやりたくないこと」がある。片や、かる〜いノリでやりたい放題なのに何故か結果は仕事でもプライベートでもイケイケの弟ドナルド・カウフマン。荒唐無稽な展開のあとでの、シンプルなラストがイイ!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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対照的に仕事でもプライベートでも行き詰ったチャーリー・カウフマンは、次第にそんなドナルド・カウフマンのアイデアを取り入れていき、「典型的ハリウッド的展開」として、当初は「絶対やりたくない」と宣言していた要素をすべて映画の中に取り入れることになる。いや、「取り入れる」のではなく「取り込まれる」と言うのが正しい。不倫、麻薬、銃撃、ワニ、カーチェイス・・・
しかし、そんな「ハリウッド的暴走」を始めた映画の中でドナルド・カウフマンは亡くなってしまい、チャーリー・カウフマンは「ささやかな真実」に立ち戻る。
クリス・クーパーが運転していて妻に大怪我を負わせ義父母を亡くす事故と、このチャーリー・カウフマンが運転していてドナルド・カウフマンを亡くす事故、この二つの事故シーンの映像は圧巻。トラウマになりそうだから子どもには見せられないくらい。
しかし、構成上キーになるいくつかのシーンでの表現があまりにも「非ハリウッド的」であっさりしたものなので、他の「濃い目」のキャラに気を取られてうっかりしてると見過ごしやすく、必要以上に判りにくい映画になってしまっているかもしれない。
ラストはもう「街の灯」並みに絶妙だと思うが、よ〜く考えないとその見事さがワカラン、というような。
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