[コメント] フレディVSジェイソン(2003/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ロニー・ユー監督の抜擢は大正解。香港出身監督らしいセンスあるビジュアルと軽快なテンポで痛快な娯楽作品に仕上がっている。残酷描写や下品なシーンを嫌悪感持たせずに見せちゃう手腕も見事。相当なバカ企画のハズなのに完成度が非常に高い。両シリーズをほとんど見ていない人間ですが、かなり楽しめました。それぞれの性格もすぐに理解出来るし、しっかり魅力的。フレディの苦悩から始まる導入も巧い。
それでまたアクションシーンが見応えあり。二大スター対決企画だからといい加減に済まされちゃいそうな所を、しっかりとスピーディーで激しいアクションを見せてくれていて、かなり燃えた!!ワイヤーやCGの使い方も洗練されたセンスを感じる。変に舞ったりとかしないで、こういう風にメタクソに殴り合って血を流しまくってこそがハリウッド格闘アクションの醍醐味でしょう。まるで香港カンフーの猿真似でジタバタしているそこら辺のハリウッド映画達を前に、皮肉にも香港出身監督がアメリカ映画のアクションの在り方を示し直してくれたかのよう。ワイヤー・VFX活用の際限を見極められないまま作られる作品が増える中、堂々と程好いポイントを見出している。
ラストもB級テイスト全開のお約束モノで、見終わってからしばらくニタニタと笑いが止まりません。オープニング・エンディングの鮮血クレジットもカッコ良かったなぁ。これは久々に唸らせてくれたパワフルな映画でした。とにかくこのパワフルさは凄いです、全米二週連続一位の熱狂は嘘じゃなかった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。