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[コメント] ロボコン(2003/日)

最後のロボコン本戦なんて、誰がどう表現してもそこそこ感動は与えられるよ。そこに辿り着くまでの過程の描き方が下手くそすぎて観ていられない。
ゆーこ and One thing

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 はっきり言って描写の手抜きが目立つ作品。監督ははっきりいって気配りの足りない、ある意味ものづくりに向いてない人だと思います。

 極端な言い方をすれば、最後に登場するロボコン全国大会での奮闘シーンなんて、作中にスポコンものの王道要素(部が弱小、部員が足りない、いやみな強敵出現等々)をちりばめておけば、誰が描写したって観ている人間にそこそこ感動を与えられますよ。そこに至る過程の積み重ね方が舌足らずでイライラします。

 最初に目に付く手抜きとして、今までロボットを操ったこともない里美(長澤まさみ)が、スイッチ10個くらい付いているコントローラーで、動作も非常に複雑そうなロボットを入部した次の日の練習試合で動かせています。素人の里美がロボットをうまく動かせるようになる描写がまるで描かれません。スポコンものでいうところの「特訓シーン」をなぜ省くのかな? 非常に重要なシーンだと思うんですけど。

 なんで合宿なのに旅館で朝の7時から午後3時までアルバイトしなくちゃならないんですか? 部費でも足りないの? 女将(吉田日出子)は図師先生(鈴木一真)の知り合いですか?

 最後にロボコン全国大会に優勝するという感動的なシーンが挟まれていたからって、私は作品の出来を3割増しにすることはありません。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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