[コメント] クジラの島の少女(2002/ニュージーランド=独)
監督はどこまでマオリの女性として育てられたのかはわからない。だが、まさに彼女ならではの題材と女性らしい繊細で美しい画には息をのむ。マオリのハカもクジラのごとく力強く響く。
登場人物は全員マオリばかりで、他の人種は出てこない。ドイツ人女性(?)がチラリと出てきたぐらいか。じいさんが守る伝統と隣り合わせの閉鎖性がうまく演出されていたのではないか。
パイケアの伝説や、この映画での扱いからするとクジラを神聖なものとしているように思える。しかし、一方でマオリは捕鯨活動を文化としてきた民族でもある(なお、ニュージーランド政府は捕鯨を禁止している)。そこが不思議で面白い。
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