[コメント] 名もなきアフリカの地で(2001/独)
ユダヤの苦悩を語りながら、まぎれもないヨーロッパ人としてアフリカを腰掛けに使っただけの両親。どんなにアフリカの風俗を描こうともエキゾチズムの域を脱していないお気楽さが絶望を誘う。
植民地支配民族ヅラを隠そうともせず、それでいてユダヤ人としての懊悩を語ったところで、到底感情移入などできよう筈もない。夫婦喧嘩大いに結構、いつまでもやってくれという感じ。
その中で幼い娘だけが、余計な感情ぬきでケニアの人々と親しく交流してゆくのが一服の清涼剤と言えばいえる。ただしその無垢さはレア・クルカの演じている間のみ輝いていたように思えるのは、いささか残念ではあるのだが。
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