小学校の時学校の水槽でタニシとめだかを飼っていた。最初数匹だったのだが餌を与えてたら増える増える。水槽の側面を見事な足回りで移動するタニシ。安定して何もしないメダカ。こういうのを休み時間近くでぼーと見てるのが好きだったなあ。 そういうわけで水槽が緑色になるとオレがとっかえて洗ってた。増える生き物、汚れる水槽。自称たにしめだか係となって連中の世話をする。たにしとめだかとオレで一体感が生まれる。

そしたら帰りの報告会で女の子が「みんな水槽の管理をトリＣ君にまかせっきりにしてるのはいけないと思います！」なんて煽りやがったもんで当然それにカチンときた奴が「好きでやってるんだからほっとけばいいじゃん」とか言い返して喧々囂々。ああ、どうでもいいんだったらほっといてくれたらいいのに、と思う俺。

結局のところ「生き物は川に返してやりましょう」となってしまった。報告会が終わって水槽を持って学校の正面にある川にたにし達を返しにいった。はや小学生５年にして失業（たにしめだか係）を味わう。

そんなこんなで水槽が汚れたら一生懸命洗ってる歯科医を見てたら自分を思い出した。一方通行の恋ってんでしょうか、こういうの。みんなそんなに海（川）に帰りたいか。