[コメント] ファインディング・ニモ(2003/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
家族4人で「映画館へ行く」という初めての体験。本当はゴジラを熱望する4歳の息子が果たして2時間もの間じっとしていられるか?これを試金石とする為に今回は万一の退場を視野にいれて妻も一緒に参加してもらった。前回息子と2人で行ったゴジラは途中退場。ハム太郎の30分が限界なのでした。
結果はぎりぎりのセーフ。息子が反社会的行動を起こす一歩手前でエンディングを迎える事が出来ました。
そして帰りの車中。前述の通り、社内は興奮する娘と息子、そして妻。皆が口々にニモやドリーの事を話している。「頂戴!頂戴!頂戴!」「泳ごう!泳ごう!」そして皆でクジラ語を真似してみる。
映画少年だった私は中学生の頃から映画を見始めた。大人に混じって試写会やら名画座巡りに明け暮れた日々。だが、考えてみるといつも一人ぼっちだった。感動を分かち合える友と一緒に映画を観れたのはわずか数年間に過ぎない。
だから私はここ「CinemaScape−映画批評空間−」にいて、ここを楽しんでいる。ここにくれば逢った事は無いけれども感動を分かち合える友がいる。
それが変わった。20年振りだろう。映画を観て皆で「それなり」だが一生懸命に自分なりの意見・感想を述べている。
4歳の息子は飽きかけていた頃のエンドロールで『モンスターズ・インク』の「緑の奴」が泳いでいるのを「発見」し、得意気に私に説明してくれた。小1の娘はタコの女の子の「おもらし」がえらく気に入ったようだ。思いあたる事があるらしい。妻は冒頭で出番が無くなってしまうママの存在が気になっているようだ。それと今後歯医者へ連れて行く時の悪影響も心配していた。
私の感想は・・・帰りの車中ではあまり口にはしなかった。皆あまりにも楽しそうだったから。
「ニモの胸ヒレが片方小さくて泳ぎが不自由」という話や「死んでしまったおかあさんの存在」や「食物連鎖」の話は、また今度。そうまたいつか機会をみて話そうと思う。今晩はいい。今夜は楽しかった映画の夢を見るだけで良い。(ただ、オネショしそうな嫌な予感もするが)
それから、水槽の中のニモがパパの活躍を知った時、私の涙腺も爆発し大粒の涙が出た事も内緒にしておこう。
最後に、某番組で字幕版をみた井筒監督が不満を口にしたように、これは吹き替え版で見たほうがよさそうである。当然、オリジナルの良さは無くなってしまうのだろうが、今回もまた日本語吹き替え陣は大健闘している。木梨と室井はいい仕事をしている。
それとCGの嘘っぱちの世界なのだろうが、全篇にわたりこれほど美しい映像の作品を見せられたのも初体験であった。映画とはまさに「夢」を与えてくれる魔法だ。この言葉を心から信じさせてくれる、これはそんな作品である。
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