[コメント] 死ぬまでにしたい10のこと(2003/カナダ=スペイン)
総ての映画は「ファンタジー」だ。誰もが恐れ、居住まいを正す「死」というテーマを扱って少々ファッション化し過ぎだとは思うが、映画はD・W・グリフィスの頃から現在に至るまで現実をそのまま映すことなど無い、下世話な見世物以外の何物でも無い、という事実を受入れたいと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭の雨のシーンからラストまで丁寧な画面作りは好感が持てる。それに多彩な役者達の繰り出し方が巧くて飽きさせない。過食症の友人としてアマンダ・プラマー、サラ・ポリーの母親はデボラ・ハリー、エキセントリックな美容師としてマリア・デ・メディロス、刑務所の父親としてアルフレッド・モリナが登場する。そして極めつきは隣人のアン役、レオノール・ワトリングだ。髪をショートにした彼女の清潔感がいい。このワトリングの扱いこそファンタジー。彼女に御伽噺を語らせるシーンまであるではないか。
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