[コメント] 白い嵐(1996/米)
やはりリドリー・スコットは巧い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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こんなクサイ映画久しぶりだ。でもこの映画の魅力は何かと問われればそのクサさしかないだろう。序盤の船長の強引さに「オメー、生徒にトラウマを残したら責任取れんのかよっ」と強烈な反発心を抱いたものの、心のもう一方では納得も出来る。スマートに生き続けることはとても難しい。時に失禁した奴みたいに大恥をかくことだってある。クサさは必要なことだと思う。こんなことは実際絶対にしたくはないと頭では思っていても、必要なことだとも思うのである。嵐の部分だけ別の映画になってしまっているのはご愛嬌。終盤の裁判のように、社会一般通念的な定規で測れない物事だってあるのだ。そんなことを比較的わかりやすく、監督が小技を駆使しながら描いている。クライマックスまで、つまり前半の使い方が巧い映画だ。
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